中古住宅の購入を検討されている方の中には、築年数が気になる方も少なくないのではないでしょうか。 築5年以内の築浅物件から築50年近い築古物件と幅広く販売されていますが、とくに『築20年前後の物件』は、価格やリフォームのしやすさなどの観点から、狙い目とされています。
今回は、なぜこの築年数の中古住宅が注目されるのか、その理由や購入時の注意点を知ったうえで、納得のできる選択をしてください。
築20年前後の中古住宅が狙い目とされる理由の一つは、価格が下がり始めるタイミングであることです。 木造住宅の「法定耐用年数」は築22年なので、築20年を過ぎると資産価値か目減りします。 ただしこれはあくまで法律上(資産上)の耐用年数なので、築20年超えの木造住宅に物理的に住めなくなる、というわけではありません。 木造住宅はきちんとメンテナンスを施せば80年、ものによっては100年住めるというのが、昨今の定説です。 そのため、築20年を過ぎると住宅の価格は新築時に比べて大幅に下がりますが、建物の状態はまだ良好であることが多いのです。
また、この築年数の住宅は、1981年以降の新耐震基準だけでなく、新耐震基準をさらに厳しく改正した2000年基準にも適合している物件が多いため、耐震性が確保されている点も大きな魅力でしょう。
その他にも、駅近や古くから人気のあるエリアなど、利便性が高い場所に建てられているものも多く、新しく土地を探すよりも理想とする場所の物件に出会える可能性が高いことや、実際に外観や内装、さらには住み心地や周辺状況を見てから購入できる点もメリットですね。