利用者の減少により、大幅な赤字でローカル線の廃業が余儀なくされている、というニュースを耳にしたことはありませんか? 姫路~たつの~岡山を繋ぐローカル線の一つ ”JR姫新線” も、2009年頃にはピーク時の半数である238万人ほどまで利用者数が激減。 それにより便数も減らされ、さらに利便性が低下していくという悪循環に陥りました。
そこで2010年頃から、行政とJR西日本と沿線住民が一体となり利用促進を図るために結託し、「チャレンジ300万人乗車大作戦」を掲げて様々な対策を講じてきました。 取り組みとしては、列車の最高速度を85km/hから100km/hへ引き上げたり、新型車両の導入により、速達性と快適性が格段に上昇。
中でも最大の変革として、兵庫県と沿線市町が補助金を出し、姫路~播磨新宮間で上下16本、播磨新宮~上月間で6本の増便を行いました。 さらに、沿線から遠い人でも電車利用がしやすいように、自宅から自動車で駅まで行き、駐車後、鉄道を利用して目的地に向かう”パーク&ライド”の促進を図るため、本竜野駅周辺や太市駅周辺で駐車場を増設するなどの環境整備が行われました。